
大腸がんの検査について解説しました。下の検査名のタブをクリックすると、詳細が表示されます。
便潜血検査は、消化管出血の検査として行われています。化学的方法と免疫学的方法があり、免疫学的方法は大腸ガンのスクリーニング検査として広く普及しています。
化学的便潜血検査(オルトトリジン法・グアヤック法)陽性のときは上部および下部消化管出血が疑われます。食事や薬剤の影響を受けやすいので食事や投薬の制限が必要となります。検査前の3日間は食事制限が必要です。免疫学的便潜血検査(便ヘモグロビン検査)は、ヒトヘモグロビンに特異的に反応するため食事制限の必要はありません。胃液などにより変性したヘモグロビンには反応しないため、上部消化管(口腔、食道、胃、十二指腸)からの出血では陽性になりません。よって、免疫学的便潜血検査は下部消化管出血の検査として行われています。
なお、大腸ポリープや早期大腸がんでは陽性にならないことが多いので、これらの病気が心配な方は、内視鏡検査をお勧めします。
血液の検査で身体のどこかに潜んでいるがんを診断する方法です。大腸がんではCEAとCA19-9と呼ばれるマーカーが一般的ですが、進行大腸がんであっても約半数が陽性を示すのみで、早期に発見できる腫瘍マーカーはまだありません。
肛門からバリウムと空気を注入し、レントゲン写真をとり、大腸ポリープやがんの位置や大きさ、腸の狭さの程度などを調べます。残渣とポリープの見分けずらいことがあります。
食の欧米化が進み、日本では大腸がんが大変に増えています。
大腸がんは非常に恐ろしい病気ですが、早期に発見し、適切な治療を行えば治りやすいがんでもあります。早期発見には大腸内視鏡検査が必要です。大腸内視鏡検査は肛門より内視鏡を挿入し大腸を直接観察する検査です。組織の検査やポリープを切除することも可能です。
PET(Positron Emission Tomography)とはポジトロン断層撮影法のことです。
検査はポジトロンを発するブドウ糖を体内に注入し、ポジトロンを読み取るカメラで全身を撮影します。がん細胞は正常細胞の3〜8倍ものブトウ糖を摂取するため、がん細胞があればそこに薬剤が集まり、がん細胞が光ったように写るのです。1回の検査で全身の癌の検診が出来るわけですから画期的な検査法ですが、PET検査に向かない臓器もあり、胃や大腸では内視鏡検査の併用が必要になります。
大腸癌に対するPET検査の感度は非常に高いとされていますが、生理的集積(腫瘍がなくても、腸の蠕動等の影響で集積する事)が多いという問題点があります。
PET検査で大腸に異常集積したと、ひどく落ち込んで来院される方が、多く見受けられます。生理的集積が多く、あまり心配しなくてもよいことを説明するのですが、実際にどのくらいの確率で癌が見つかるのかを示したデータが無かった為、自身で調べたことがあります。PET癌検診で大腸へ異常集積が認められた79例に大腸内視鏡検査を施行し、大腸癌5例と大腸ポリープ5例の計10例の大腸腫瘍が発見されました。癌が発見される確率は6.3%、ポリープも含めて考えると12.7%でした。早期発見すれば、早期治療に結びつきますので、当然、大腸内視鏡検査はすべきですが、正診率は便潜血反応検査より少し高い程度なので、過度に心配しなくてもよいと言えるでしょう。
船橋肛門・胃腸クリニック
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